コーチングでアダルトチルドレンは改善出来るのか?
※まずはじめに、私は機能不全家族で育ったアダルトチルドレンであり、当人がリアルに感じたことを書こうと思う。人によっては見解が異なると思うがあくまで一個人の意見ということをご理解いただきたい。
結論を先に書くとコーチングのブリーフシステムなどのエッセンスはアダルトチルドレンの理解に使えるが、根本的にベクトルが違うのでコーチングでアダルトチルドレンの改善は難しいというのが私の見解だ。
そもそもコーチングとは健全な状態の人が目的達成の為に使うメソッドだ。
「健全」ということがキーとなる。
ここで言う健全とは普通に両親に大切に育てられてそれほど不自由なく生きてきた自立した成人と定義する。
なので、それと比較すると「健全」とは言えないアダルトチルドレンには効かないと言える。
ただ、コーチングで内部表現が書き換わりなりたい自分になれるというマーケティングがまかり通ってしまっており、何も知らない人が迷い込んでしまうという現状があるのは私がこの目で見て確かなことである。
まずアダルトチルドレンがやるべきことは、過去に対してなにかしらの納得、決着をつけるということだと思っている。
そのアプローチ方法は人により様々であるので画一的にこうだとは言えないが、しっかりとした知識を持った専門家にマンツーマンで取り組む事を強く推奨する。
これも実体験であるがコーチはコーチングの専門家ではあるが、アダルトチルドレンに関しては知識が無い為、ほとんどセッションは意味が無いというか噛み合わない。それ相応の経験を持ったコーチであればセッションの中でこれはおかしいなと気づき色々と原因を探してはくれるだろうが、残念ながらそこまでしてくれるコーチは極々稀であるということを覚えておいてもらいたい。
また、誤解の無いよう書くがこれはミスマッチの問題であってコーチが駄目だとかそういった類の問題ではない。
業界内でそもそものガイドラインが無いことが問題である。
話を変えて私の納得・決着した実例を書こう。
私の場合は、とある方とセッションしていただき何故自分は自尊心がないのか?漠然と自信がないのか?なぜ両親はこういうことになったのか?ということを論理的に理解し過去の全ての不可解な事象のなぜ?が一つに繋がった時、納得を得てスッキリした。以降はそれについては深く悩むことが無くなった。
論理的にと書いたが、これは私は男性性が強い論理優位人間であるから解決したからであるということを注意してほしい。
女性性の強い感情優位の強い方であればアプローチ方法は異なるはずだ。
だが、一応の納得は得たが、漠然とした自尊心の喪失はまだ解決はしていない。普段はそれほどで影響され無いが何かしらトリガーとなる出来事があった時、新しいチャレンジをする時は足かせとなるであろう。
これについては現在改善に向けて取り組んでいる。
何か進展があれば書きたいと思う。
「一つの光が消えたところで誰が気にするだろうか?
いや、俺が気にするよ。」
Linkin Park – One More Lightより